04 リード(購入編)
今まで サックスの リードの厚さは、
・初心者は「2 1/2」
・上手くなるにつれ「3 1/2」
と言う感じでしたが…。
試行錯誤した結果、
リードは、薄い方が 音質が良いです。
しかも 1箱中 全部使えますので。
経済的、環境的にも、大変お得です!
では…
「31/2」か「4」番のリードと
「21/2」より薄いリードで、実験してみましょう。
まず、各リードで 最大の音量を出せるようにします。
薄いリードで演奏した時に、
音が潰れて 息が詰まる様なら、
強く噛んで演奏していますので。
演奏しにくいからと言って、諦めずに
当分の間、練習を続けて下さい。(1〜6ヶ月)
自由に振動させてあげると、同じ音量が出るハズです/
理科の時間に、
「音量は振動の大きさに比例する」と習った記憶はありませんか?
マウスピースの開き(振動の触れ幅)が同じですから。
リードの厚さに関係なく、同じ音量が出る訳です。
・
大きい音が出せる様になったら、両方を聴き比べてみましょう。
どちらが クリア な音ですか?
これが、「音質」の差になります。
例えば、
「iPhone」と「AMラジオ」の音
どちらが クリア な音がしますか?
それが、音質の差です。
私の所では、
サックスの リード購入は、
・初心者/中高生/一般は「2番」
・上級者/挑戦者は「2番 以下」
を、お勧めしています。
私自身は、
「練習|録音|ライブ演奏」で、1番 を使っています。
バリトンは、2番のリードを削って、→
23 リードの削り方
1番相当の物を使っています。
全てのリードが使えるので
特にリードを削る必要もありません。
経済的負担も少なく、時間も有効的に使えますよ。
クラリネットも同様の結果になるはずです。
※ 先端が最も薄いと言う理由から、
バンドレン トラディショナル(青)を、お薦め致します。
定番のリードですが。素晴らしい製品です。
[薄いリードの弱点]
薄いリードは、音質が良く、多彩な音色表現が可能ですが。
湿度の影響を受けやすいです。
長時間の使用(1時間以上)で
水分を多く含んだリードは、
先端が重くなり、振動しにくくなる為
・フラジオが出にくい
・音程が下がる
と言った傾向が見られます。
その対策として、
・使う際に水や唾液で濡らさない。→
05 リード(使い方)
・長く演奏する場合は、定期的にリードを交換。(1時間に1回)
・スラップタンギングは、避ける。
(リードが濡れやすい為)
と言った、配慮が必要です。
中高生や、一般の吹奏楽でしたら、
神経質になる必要はありませんが。
最近は、
自分に合ったリードを選ぶよりも
リードの個性を生かして、演奏スタイルを変化させる
と言った考え方に変わりつつある様です。私も同感です。(2:50-)(6:26-)
[補足1]
スピーカーは、
ティンパニの低音域から、
トライアングルの高音域まで 様々な音を奏でます。
その振動部分は、
コーン紙 と言う、薄くて軽く丈夫な「紙」で出来ています。
(ツイーターは、極薄い金属板が主流ですが。)
この振動部分が、分厚い鉄板なら
多彩な音が鳴らないのは、
簡単に想像が出来ると思います。
この事から、楽器も同じ様に
振動する部分は、出来るだけ薄く軽い素材を用いた方が
高音質で、多彩な音色を得られると考えています。
[補足2]
リードを厚くすると 音量が増す様に感じますが
同じ振動回数を得る為に、
多くの、息エネルギーが必要です。
その感覚を 力強さと混同している様に思います。
息→音への変換効率で捉えると、
燃費が良いのは「薄いリード」です。
[補足3]
薄いリードは、噛み具合が 音に影響しやすい為
フェイシングの短いマウスピースの方が 扱いやすいと思います。
[補足4]
今までは、1箱10枚の中から
1〜2枚 良いリードを選びましたが。
単に 薄いリードを選んでいたのでは?
と、今となっては 思います。
(リードの取り付け精度の甘さも、原因の1つですが。)
私の方法は、
従来の一般的なリードに対する考え方とは異なります。
一般的な情報を知りたい方は、市販の教則本を読んで頂ければ
自分のスタイルが決まると思います。
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