02 音階・分散和音・半音階
簡単な曲が演奏出来るまで 上達したら
音階練習を始めるのに、丁度良い時期です。
・朝起きて、出かける前の コーヒー
・トイレの後に 手を洗う
・寝る前に歯を磨く
…と全く同じ事で。
当たり前すぎて、コレ無しでは、練習した気がしません(笑)
そもそも、
何故 この様な単調な練習が必要なのでしょうか…?
音楽自体、
適当に音符が並んでいる訳では無くて
音階や 分散和音 の組み合わせで
音楽が作られています。
その為、
スケール・アルペジオ・半音階を
普段から 練習しておくと、
譜読みや運指が 随分と楽になります。
理想は、暗譜の方向ですが。
気長にトレーングを続けて下さい。
[スケール][ アルペジオ 半音階 ]
スケール(音階)の練習方法
譜面を渡されたから と言って、
初心者が 最初から全てに挑戦する必要もありません。(音大入試ではないので。)
苦行に耐えながら 音階を練習する姿は、聴いている方も苦しいです。
色々な方法があると思いますが。
私の所では、以下の様に段階を踏んで頂いています。
(1)最初の1小節を往復[入門]
まずは、1オクターブを演奏して、その調の雰囲気に慣れて下さい。
音域が広くなった時に、音が合っている(間違ったな)と感じられれば、
正しい調整感が身に付いている証拠。
#♭の数が多くなると、楽譜を見ても合っているか分からないでしょう?
現段階では、タンギングは不要です。
(2)8分音符(♪)4+1 個 で区切って練習[初級]
最初から全ての音符を演奏しようとするから、嫌になるんですよね。
集中力の持続は、疲れますので。
ドレミファソ (2拍休符)
ソラシドレ(2拍休符)
レミファソラ…
の様に、「4+1」単位で、短く区切って練習しましょう。
(曲練習の早いパッセージも同じです)
最初と最後の音で、メトロノームが鳴るので。
転んでしまう箇所も見つけやすく、
小さな成功体験を積み重ねる事で、上達が可能です/
慣れれば、「8+1」や「12+1」など、単位を延ばして構いません。
指が転ぶ、一歩手前のスピードを
楽譜に記入しながら練習しましょう。
半年も経てば、数字が増えて 成長を実感できるハズです ♪
学生さんは、週に1度 くらい
互いの練習進度を確認する日にしても
良いかも知れませんね。
(3)倍速 アーティキュレーション 3連符 [中上級]
Tempo = 120 を超えたあたりから
少し時間に余裕が出来ると思うので。
その分、練習量を増やしては如何でしょう?
「サクソフォーンの為のトレーニングブック」でしたら
(1)音階練習
(3)3度の分散和音
(5)3和音4和音の、分散和音 を行って下さい。
近現代を演奏される方は、
(4)4度の分散和音も、練習に加えると良いでしょう。
(2)は、音階+3度の型ですので。
(1)(3)が出来れば、自動的に出来ると思いますので。
私は、省略しています。
MAXスピードは、「4+1」で鍛えられますので。
私は半分の速度に落として、
各音域でアーティキュレーションにムラが無い様に練習します。
つなぎ目の無い、スラーを(100%)とすると
タンギングしているか分からない様なレガートから(99%)
ほんの一瞬だけ鳴る様なスタッカーティシモまで(1%)
様々なリズムパターンと合わせて、練習します。
同様に3連符も、普段から慣れておきます。
(4)メトロノームを裏拍で取る練習[中上級]
ポピュラー、ジャズの世界では
裏拍で、メトロノームの鳴らして練習をします。
(スネアドラムの鳴る位置です)
クラシックでも、
縦の線を揃えたい、マーチや、バロック音楽など
均等な 8分、16分音符が必要とされる曲では
有効な練習方法です。
(5)アウフタクトで、節をずらして練習[専門家]
クラシックサックスの神様、ミュール先生の方法です。
「4+1」で練習を続けると、1拍目に 節が出来るので。
全ての音を、均一に練習する為に、
アウフタクトで 1音づつ 前へずらして練習を行います。(4パターン)
ドレミファソ…
ド レミファソラ…
ドレ ミファソラシ…
ドレミ ファソラシド…
これに加えて、3連符も同様に行い(3パターン)
合計、通常の7倍の負荷で 練習する事が可能になります。
※ ミュール先生は、6連符も薦めていますが、時間が…(汗)
実際にやってみて、
その効果は、大きいと感じますが。
その分、多くの時間を消費するので。
忙しい 中高生の皆さんや、社会人の方には不要だと思います。(笑)
どうしても挑戦したいのなら、
(1)音階練習 だけでも
始めてみては如何でしょうか?
Tempo = 160 程度でも
もの足りなさを感じている、上級者にオススメ致します。
お問い合わせ
下記より 気軽に ご連絡下さい。