中学校 吹奏楽コンクールの感想

1年間 頑張ってきた生徒さんが
どんな音がするのか気になって
地元 吹奏楽コンクール
(中学校A組 地区予選)を
聴きに行って来ました。 2014/07/31

私は、アンチコンクール派なので。
結果は聞かずに退席しましたが。
全体を通して感じた事を、
まとめました。

[1]音程
音程の善し悪しは、
個人でクリアすべき課題でしょうね。
チューニングの音が大丈夫だから、
全て OK と言う訳にはいきません。
日頃の鍛錬が差に現れます。

許容範囲以下の精度だと、
表現力の採点も厳しいでしょうね。

[2]金管
トランペットの人数が多過ぎる団体は、
音量バランスを保つ為に
鳴らない音質になる傾向です。
スコアの最小人数(3〜4名)を基準に
編成を考える必要があるかも知れません。

人数の多い場合は、
メンバーの選抜が必要だと思います。
(野球やサッカーの場合、
 全員試合に出られませんよね。)

ホルンの位置は、
各学校で工夫されていましたが。
ひな壇上部に配置された団体は、
反響板の効果で良く聴こえました。
個人的には、結構好きです。

[3]木管
木管楽器は、
楽器の鳴らない団体が殆どでした。
息を沢山 入れれば 音量が増して、
楽器が鳴る訳ではありません。
(粗い音がするだけです。)

クラリネット、サックスは、
「楽器セッティング&奏法」を
見直す必要があると思います。
音質が良くなれば、
全体のバランスも変わるはずです。
(クラリネットの総人数も 少ないですが)

同じく、フルートを高音質にする為、
「息→音」への変換効率を上げる
奏法の改善が必要だと思います。
(数名、フルートやピッコロで
 良い音している方がおられました。
 レッスンを受けているのでしょうね)

オーボエやファゴットは、
あまり音が聴こえませんでした。
編曲の問題? かも知れませんね。

[3]打楽器

シンプルな構造の楽器だけに、
 音色へのこだわり
 リズムの正確さ
 グルーブ感
…が、差になるのでしょうね。
使える道具と奏法で、
もうひと工夫出来そうな気がします。

勢い良く叩いていると、
一般受けは良いみたいですが。
管楽器全体とのアンサンブルが
出来ているかが鍵かも。
特に 演奏人数が少ない団体は、
バランスが大変でしょうね/

スネアの上手い団体は、
指揮者もリズムを任せられるので。
演奏表現に注意を注げる
メリットも生まれそうです。

[4]指揮
指揮者の服装 & 最初の振りで
どんな音作りか、目に見えます。

膝を使った指揮は、
図形がブレて演奏しにくいですので。
極力避けた方が宜しいかと…。
(見た目も、ちょっと…。)

音作りが、マニュアル的な感じで。
皆同じ様な、一般的なセッティング。
CDラジカセの様に聴こえました。

殆どの学校は、
先生が指揮されている様ですが。
音楽の専門家(一般愛好家では無く)
に依頼すれば、もっと良くなるのに…。
子供達は、さらに伸びると思います。

[5]その他
今は、ブラボーとか言わなくなったのですね。良い傾向です/

演奏前の礼を
客席( …というより 審査員席?)
を向いて始めるのは如何なものかと。
礼儀と言うより、媚びた感じがわざとらしく感じました。

暗譜は賛否両論ですね…。
音量記号や表情記号の場所、
アーティキュレーションまで
本当に全部覚えていますか?
大雑把な演奏に聴こえました。
(スコアを見ていないので。
 詳細はわかりませんが…。)

パフォーマンス勝負でなく、
音楽だけで勝負して欲しいな
と感じる面も 少しありました。

[6]総評
地区大会では、個々の能力よりも
指導者の能力が大きな差に感じました。

音質や、タイミングと言った
基本的な技術の完成度が、差となり
まだ、音楽表現までは至らないな
という感想です。

個人レッスンを受けている方は、
明らかに1歩抜きん出ており、
グッと演奏が引き締まりますね。
1人でも多く、そう言う音が聴けると嬉しいです。

全員、個人レッスンを受ける事が
望ましいですが。
最低でも、各パートで 1名は
習いに行く事が望ましいです。
(1〜2回/月)

最新の技術や、音楽の傾向を知る
謝った知識や伝統を払拭する
…と言う意味でも重要です。
個人の技量が磨かれた音で、
合奏を行えば音楽の幅は さらに広がるでしょう。

皆様、暑い中の
演奏、運搬、聴講 …etc.
お疲れ様でした。


最後に、宣伝を♪
悔しい思いをされたけれども、
来年に向け レベルアップしたい方。
いつでもお問い合わせ下さい。
是非、お力に立ちたいと思います。

各団体、それだけの熱意をお持ちなら
学校の先生や アマチュア演奏家だけで
何とかしようとせずに。
プロとの連携で、上も目指せるのに
惜しいなぁと、常々思っております。
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